『さよなら絶望先生』第十五集加筆訂正一覧:前半
2008年10月17日に発売された『さよなら絶望先生』第十五集は、これまでの単行本と同様に連載時の原稿に加筆訂正が加えられています。以下、その状況を調べたので一覧にしようと思います。ついでに感想もちょこっと載せたりして。
このファイルは、以前書いた次の記事の改訂版です。ようやく143話が載っているマガジンが見つかったので、その分を加えました。
元記事:→
『さよなら絶望先生』第十五集加筆訂正一覧:前半
http://nyontaka.exblog.jp/8784208/
また、長くなったので前半と後半を分けます。こちら前半では、145話までをどうぞ~。
後半→『さよなら絶望先生』第十五集加筆訂正一覧:後半
http://nyontaka.net/zetsubou/15_kt2
○全体
まず、第十五集に関わる大きなトピックを。
・今集も神シール全面削除;巻末に「神シール相関図」掲載
前集と同様に、連載時にはあった「神シール」が、この第十五集でも削除されています。(一部削除漏れあり)、巻末148頁に「神シール相関図」が載っています。今集では、全81種類のうち12種が載っています。前集の18枚のうち、一枚削除分が今回補われたので、これで29枚まで明らかになりました。一応記録しておきます。
●金次第な神
・投票の神←清き一票以外認めない
・選択の神←どっちか決まっていても悩む
・もめゴット←争い好きな神←「揉め事」
●似たもの同神←「似たもの同士」
・ハニ神←シャイボーイ←「はにかみ」:ほほう、ボーイですか。
・ハナ神←自慢の鼻は鼻水もアクセサリー←「鼻かみ」
・ハミ神←巨漢からの臓器移植に失敗した←だから「はみ」出しちゃったんですね。
ハミ神の下にシークレット神がいます。
●神人類←「新人類」
・ベッ神←サッカーが得意←「ベッカム」
・主語神←8時半まで主語を抜いて喋る←これは懐かしい。「八時半の男」、宮田選手が元ネタです。
・谷神←アジアでナンバーワン!←逆から読むと「神谷」ですな。声優さんネタです。糸色望先生役の神谷浩史さまは、アジアでナンバーワンという評価が定着しています。
谷神の下に「中の人」つながりで……
・猫神様←ぶーにゃん←神谷さまは、アニメ「ぱにぽにだっしゅ!」で猫神様役をされていました。
似たもの同神と神人類の間にもシークレット神がいます。
一番下にどーんと鎮座ましましているのが:
・これ前にやりましたよ?神?←第一弾ノンエコロ神の抜け部分
ページ下にまたも次回予告が!
「次回、悪魔の暴走により神天地の均衡が崩壊の序曲を奏で始める!?」
・「今回の告訴」フェードアウト
巻末や追加見開きで脚光を浴びたカエレちゃんですが、その陰で、これまでずっと続いてきた「今回の告訴」がひっそりと姿を消しました。
○第141話「余は如何にして真人間となりし乎」
・加筆・訂正
8頁2コマ目 訂正?:これは印刷のせいかもしれないんですが、連載時にはコマ左側のカケアミがそこそこあったのが、単行本ではほとんど消えています。
12頁1コマ目 加筆:連載時にはなかった「ムハーン」という描き文字が単行本で追加されています。
12頁4コマ目 削除:連載時にあった神シール「タイムパトロール神」が単行本で削除されています。
13頁8コマ目 追加:連載時にはテレビの画面は真っ白だったのですが、単行本では5コマ目と同じアナウンサーが映っています。
14頁3コマ目 変更:「提督ホテル」の文字が、連載時には白抜きだったのが、単行本では黒になっています。その分はっきり読み取れるようになりました。
14頁5コマ目 変更:背景が変わっています。連載時には会場の室内が分かる程度だったのが、単行本では会場の入り口のドアが描かれています。それで、久米田先生が会場の入り口付近にいることが分かるようになりました。
14頁6コマ目 変更:このコマも、前のコマの変更に合わせて、連載時と単行本で背景が変えられました。やはり入り口付近だということが分かるようになっています。
14頁8コマ目 加筆・変更:まず、連載時にはなかった入り口付近のインターフォンが単行本で追加されました。
また、コマ内の登場人物の表情などが細かく書き換えられています。
奥の男性には、単行本でネクタイが加わりました。リーマンのカレシという訳でしょうか。
部屋の主と思われる女性の表情も変更。連載時にはまゆを顰めている程度だったのが、単行本ではさらに横線が加わって魚目になっています。切迫度が違いますな。「大事な時を邪魔するな!」という様子がよくわかります。
プレゼントを持ってきた男性の表情も変更。連載時にはごく普通のモブっぽい魚目だったのが、単行本では糸目で汗ダラ、おまけに頭にクリスマスハットまでかぶってます。いかにもクリスマスの軽いノリでプレゼントを持ってきた感がアリアリになっています。
プレゼントのリボンも変更。白黒が逆になっています。
15頁1コマ目 追加・変更:まず、マガジンの列に、単行本で「ガコーン」という描き文字と効果線が加わりました。
その下のタラックにも、単行本で「出荷」という文字・吹き出しが追加。
また、左側の男性は、連載時には「ビカチコン」という描き文字がありましたが、単行本ではそれが削除されました。その代わり、「何たる不謹慎ネタ」という吹き出し・セリフが追加。
・16頁1コマ目 修正:カエレちゃんの眼ですが、連載時にはハイライトが入っていませんでした。単行本で左下にハイライトが入りました。
また、カエレ先生の服が、単行本でやや手の混んだものになっています。襟などが二重になっていたり……
16頁全身絵・2コマ目~18頁3コマ目 追加:この2頁分は単行本での新規描き下ろし追加です。
・16頁全身絵・2コマ目:ぜーったいこの全身絵のポーズ、狙ってますな、先生……萌えた! 2コマ目の口元アップは、アニメ「さよなら絶望先生」によくあった手法です。逆輸入されました。
・16頁3コマ目:ほほう、円錐の問題ですか。円錐といえばおっぱいですね。だって、おっぱいがあるのが2つ……ぱいあーる2乗……
・16頁4コマ目:本棚に並んでいる本から、このニキビの少年が中学3年生で高校受験を控えている事がわかります。
・17頁3コマ目:微妙に高さの測り方が違う気がしますがよく分かりません。
本棚の「肛痔炎」は辞書の「広辞苑」が元ネタ。「苑」の字が同じページの7コマ目に見えます。「道程」は高村光太郎の詩「道程」……ではなくて、「童貞」が元ネタなんでしょうね。
◎元記事のコメントで、このコマの円錐の高さが間違っているとご指摘があったのですが、第十六集で訂正が入っています。第十六集の152頁下欄外参照。
・17頁6コマ目:消しゴムがおっぱいの谷間に……こういうマンガの基本ですね。
・17頁7コマ目:「少年H」は妹尾河童さんの小説。
本棚の上にペンちゃんの置物があります。
カエレ先生、嫌がるどころかノリノリですな。
・18頁1コマ目:うわ、昔の月刊少年マガジンみたい……
・18頁2コマ目:机の上の問題に「WXY」なんてありますね。……カエレ先生、嫌がってなさそう。かえってノリノリです。
・18頁3コマ目:「いけない!カエレ先生」の元ネタは、上村純子先生の「いけない!ルナ先生」。「つづく」とあるのは、巻末を参照。続きが載っています。
元は連載時10頁2コマだったものが、単行本では4コマ目になっています。ここで追加見開きページ加筆分は終了。
18頁4コマ目 変更:ここも描き替えかえられています。連載時には「パンティーの面積を求めなさい」だったのが、単行本では「今度は背中にィ!!」……ホック外しを勉強する訳ですね。カエレ先生のパンチラポーズも変更されています。
19頁3コマ目 追加:連載時には閉経は黒ベタだったのですが、単行本では「ざわ…ざわ…」という描き文字が追加されています。今マガジンに「賭博覇王伝 零」を連載されている福本伸行先生に特有のものです。
20頁1コマ目 訂正:連載時には愛ちゃんに泣き黒子がありませんでした。単行本できちんとついています。
20頁3コマ目 訂正:絶望先生がやっていたDSゲームソフトの名前が訂正されています。連載時には「どきどき魔女神判」だったのが、単行本では「どきどき魔女神判!」に。
・単行本を読んで初めて分かったこと
○第142話「恥と卵」
・加筆・訂正
23頁8コマ目 変更:背景が変更。マガジン掲載時には真っ白だったのが、単行本ではベタフラになっています。
29頁5コマ目 加筆:アキハバラのメイドめいどさんにセリフが追加されています。マガジン掲載時にはなかったのですが、単行本では描き文字で
「ご主人様に食べさせたい
愛情いっぱい☆
みゃおみゃお
わっふる」
と追加されています。
30頁5コマ目 加筆:オタ芸を繰り広げている人たちの前を通り過ぎる女学生。マガジン掲載時はとくに漫符はなかったのですが、単行本で汗が1つ加わりました。やはりうっとおしいんですね。「何? こいつら」って感じでしょうか。
さらに、このオタ芸をしている人たちにセリフが加わりました。マガジン掲載時には何もなかったのに、単行本で「ハイ」「ロマンス」という吹き出し・セリフが追加。……やっぱり鬱陶しいです。
33頁9コマ目 変更:2つめの吹き出しの大きさ・形が変更され、それに合わせて中のセリフの文字割が変更されました。というより、そちらの方が目的なのかもしれません。 マガジン掲載時:「相当
ゲッペルさんが
見てる
シチュエーション
ですよ」
単行本:「相当
ゲッペルさんが見てる
シチュエーションですよ」
確かに、こちらの方がすっきりして見えます。
34頁1コマ目 加筆:ゲッペルさんが現れる時のバックに効果が加わりました。マガジン掲載時にはゲッペルさん登場の効果を表す背景などはなく、単にゲッペルさんが空中に浮かんでいるだけでした。単行本で、霧・霞、空にはびっしりカケアミが加わりました。
34頁6コマ目 加筆:ゲッペルさんが現れる時の効果が加わりました。マガジン掲載時にはゲッペルさん登場の効果を表す漫符はなかったのですが、単行本でわずかに漫符が加わりました。
・単行本を読んで初めて分かったこと
○第143話「六月の崩袈裟固め」
・加筆・訂正
40頁1コマ目 変更:絶望先生・愛ちゃんの影:雑誌掲載時には単なるベタでした。単行本では細くホワイトの縞が入って、動きが表現されています。
41頁全身絵 加筆:千里ちゃんの後ろの空間:雑誌掲載時には岩肌のほかは空間だけでした。単行本では、その空間に数滴の雨粒が飛んでいるのが見えます。
42頁6コマ目 訂正:羅列ネタの上から3つ目「ランカスター家 vsヨーク家」の下にあるカッコ書き:雑誌掲載時には「100年戦争」とありましたが、単行本では「薔薇戦争」と訂正されています。
参考:
薔薇戦争 wikipedia
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d1/War_of_Roses_White.png
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%94%E8%96%87%E6%88%A6%E4%BA%89
薔薇戦争(ばらせんそう、英:Wars of the Roses)は、百年戦争終戦後に発生したイングランド中世封建諸侯による内乱。1455年5月にヨーク公リチャードがヘンリー6世に対して反乱を起こしてから、1485年にテューダー朝が成立するまで(1487年6月のストーク・フィールドの戦いまでとする見方もある)、プランタジネット家傍流のランカスター家とヨーク家の間で戦われた権力闘争。
ランカスター家が赤薔薇、ヨーク家が白薔薇を紋章としていたので薔薇戦争と呼ばれているが、薔薇戦争という呼び名については後世のこととされる。(以下略)
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7d/War_of_Roses_Red.png
43頁7コマ目 変更:日中の首脳同士が握手している下に埋もれている日本人:雑誌掲載時にはほぼ一面に影がついていましたが、単行本では影のついている範囲が限定されています。
46頁8コマ目 変更・追加:溺れかけているモブの描写が、雑誌掲載時のものに全般的に手が加えられました。概して、より細かくなっています。また、「ドロドロ」という描き文字が単行本で加わりました。
・単行本を読んで初めて分かったこと
○第144話「ククリなき命を」
・加筆・訂正
51頁1コマ目 修正?:天の川の様子:雑誌掲載時よりも単行本のほうが、はっきり(白く)なっている気がします。
56頁5コマ目 加筆:背景にいる歴史上の権力者たちに、単行本でセリフが加わっています。
「今こそ」「革命の」「時!!」
57頁1コマ目 修正:背景で舞っている笹(?)の葉2枚は、雑誌掲載時には白でした。単行本では黒ベタで塗りつぶされています。背景にいる歴史上の権力者たちに、単行本でセリフが加わっています。また、笹の短冊についている葉も、雑誌掲載時には黒と白の双方があったのが、単行本では全部黒く塗りつぶされています。
58頁3コマ目 削除:ここでもあびるちゃんと千里ちゃんの間に見えるガラス戸に貼ってあった神シールが削除されています。
60頁10コマ目 追加:羅列ネタの一番最後に、単行本で
「・今年の一文字→騒(予想)」
が加わっています。
60頁13コマ目 修正:CD屋さんの棚に並んでいるあまたのCDの様子ですが、雑誌掲載時にはベタはありませんでした。単行本では、各所にベタが加わっています。また、棚の陰になっている部分がちゃんとベタで塗られています。
61頁1コマ目 修正:背景は、雑誌掲載時には白でした。単行本でカケアミ+フラッシュに修正されています。
61頁13コマ目 修正:クークル本社のロゴは、雑誌掲載時には普通に黒の描き文字でした。単行本で、グーグルのロゴに近く修正されました。
61頁13コマ目 修正:クークル本社の内部にも修正が加わっています。
まず、ロゴが、雑誌掲載時には白ヌキの描き文字でした。単行本で、前のコマと同様にグーグルのロゴに近く修正されました。
また、受付のお姉さんは、雑誌掲載時には白い服で目を閉じていました。単行本で、黒い服を着て目を開けているお姉さんになっています。
○第145話「祝系図」
・加筆・訂正
◎元記事のコメントで、65頁1コマ目で貸しボート屋さんの前を歩いているモノは、「塊魂」というゲームの主人公である「王子」だと教えていただきました。公式サイトやプレイ動画を拝見するとまさにそのように見えます。
公式サイト:塊魂オンザウェブ
http://katamaridamacy.jp/
プレイ動画の一例:塊魂3
http://www.youtube.com/watch?v=L_n7CWzxQ18
69頁6コマ目 追加:マガジン掲載時にはフラッシュがコマの下にかすかに見えていただけでしたが、単行本では描き文字「バシャ バシャ」が加わっています。また、フラッシュも3つ焚かれているのが分かります。
72頁9コマ目 修正:マガジン掲載時には段ボール箱の前にある空き缶には蓋がついていませんでした。単行本では蓋がついています。
72頁10コマ目 加筆:単行本になって、左側の吹き出しに、前のコマにあったリボンが付いています。
72頁11コマ目 加筆:前のコマと同様、単行本になって、左側の吹き出しに、9コマ目にあったリボンが付いています。また、雑誌掲載時には、落ち込んでいる人の前には何もありませんでした。単行本では本が置いてあります。「大学」って表紙に書いてありますね。
73頁1・2コマ目 加筆:ここでも、単行本になって、左側の吹き出しに、72頁9コマ目にあったリボンが付いています。
74頁5コマ目 加筆:背景は、雑誌掲載時には真っ白でした。単行本で、「割り箸の紙をできるだけ小さく折っていこうとする様子が描かれています。
74頁8コマ目 修正:雑誌掲載時には、マガジンのページ数のアップ部分が「156・157・158・159・160」となっていました。これでは偶数ページ・奇数ページの区別がおかしくなるので、単行本では「156・158・160・162・164」と偶数ページだけに修正されています。
だがしかし! 手元のマガジンを見ると、左側は奇数ページになっているのですな……
74頁9コマ目 加筆:霧ちゃんが扇風機にア――って言う様子に、単行本で扇風機からの風が来る様子が加筆されています。
74頁10コマ目 加筆:鉛筆の芯だけ上手く抜き出す様子なんですが、雑誌掲載時には「ぐり」としか描き文字がなかったのが、単行本では「ぐり ぐり」と1つ追加されています。
76頁2コマ目 追加:コマの奥の柱の前に、単行本ではスイカが描き加えられています。
・単行本を読んで初めて分かったこと
65頁1コマ目 雑誌掲載時にはタイトルのロゴやアオリ文句で消えていた文字や絵が、単行本でようやく読み取れました。コマの左から見ていきます。
ラジカセの上:雑誌掲載時には「麦」しか見えなかったのが、単行本でその左隣に「生」が現れました。合わせて「生麦」。生麦事件ってのを思い出します。
浮輪:雑誌掲載時には「夏は」しか見えなかったのが、単行本で「夏は COOL」と書いてあることが分かりました。上の男性の髪型からすると、許斐剛(このみ たけし) 先生の『COOL-RENTAL BODYGUARD-』の登場人物ですね。118話や152話にも登場しました。
海:単行本になって、初めて鯨が浮かんで潮を吹いているのが分かりました。
右下:交くんがいたんですね。
貸しボートの前:何か可愛いものが歩いているのが単行本になって分かりました。
右上の空:コウノトリがいました! 道理で雑誌掲載時にいくら探してもいなかった訳です。「アニメDVD付き限定KC発売決定!!」の文字で隠れていたんですな……
71頁6コマ目 雑誌掲載時には見えなかったグラフの下に、単行本で文字が……
「ニュースのキモ!」
……前田さんが以前「フラッシュ」で連載されていた「ニュース漫キモ」が元ネタでしょうか。
後半に続きます。
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